にじいろ保育園ブログ

open

にじいろ保育園

にじいろ保育園 三鷹牟礼

「主体的な食育のために」

にじいろ保育園三鷹牟礼では、「食に関わること全てが食育」
という考え方で食育活動をしています。

クッキングだけではなく、
食材を観察したり、マナーを知ったり、
個々のペースに合わせた離乳食や、日々の穏やかな雰囲気での食環境も含め、「食育」として取り組んでいます。
「食事は楽しい、幸せな場であってほしい」という願いが根底にあります。

ですから、
全て食べられることが必ずしも良いとは限りませんし、
苦手なものに挑戦する姿勢は大切ですが強いることはしません。

それよりも、
食事って美味しい、友だちと一緒に食べると楽しい、
そんな気持ちの土台が作れたらと思っています。
今はコロナ対策で、食環境も随分変わりました。

幼少期の食環境はとても大切ですので、
今の食環境は子どもたちにとってどんな影響があるだろうかとよく考えます。

先日会議で、「偏食」について意見交換しました。

幼少期は味覚も大人と異なります。
「野菜をなかなか食べない」「お米ばっかり食べる」「食べることにあまり興味がない」といったお子さんは、自然にいます。

私もまたそうでした。
今もそうですが、私は食へのこだわりが強すぎて、
2年間昼食が蕎麦というようなこともありました。

保育園児の4歳くらいの頃は、
先生が苦手なものを食べさせようとしたり、左利きを右利きに直そうとしたりすることに、とにかく反抗して、「じゃあ食べない」という選択をしていたこともありました。
(実際に食べずに先生をだいぶ困らせたと思います)

会議では、「子どもたちに食べることの楽しさを知ってほしい」
「美味しいと思う食材の選択肢を増やせたらいいなあ」という視点で、
どのようにアプローチしたらいいだろうかというディスカッションでした。

私が一石を投じたのは、
「そもそも偏食やこだわりって、良くないことなのだろうか?」という視点です。

偏食やこだわりは、心の安定だと思っています。
こだわることで心の安定を得る心理が実体験としてよく分かります。

親心としては「食べてもらいたい」という想いは当然ありますが、
人から促されたり、勧められたりして食べることは、
主体的な食育として本来最善ではないのだろうなと思いました。

私自身も成長する中で少しずつ食べられる選択肢を増やしていき、食が大好きです。
食べられないもの、食べないものもありますが、それなりに今も生きていられます。

では自分がどのように食べられる選択肢を増やしていったのか思い返してみると、「食事以外のことが充実している時」が重要だったと思います。

大好きな遊びに没頭したり、音楽に打ち込んだり、
何かが充実している時は新しいことに「挑戦してみよう」というエネルギーが生まれます。

人から促される挑戦ではなく、自発的な挑戦だからこそ、
結果的に食の選択肢が広がり、食が好きになったのだと考えています。

そういったマインドの部分を、先生たちと話し合えたのは良かったなあと思います。
どのように受けとめて、保育に生かしていただけるかなと楽しみにしながら給食の様子を見に行きます。

私は私で、なるべく午前中は子どもたちと思いっきり遊ぶようにしています。遊びの充実は全ての活力に繋がります。

子どもたちは「遊び」が本質ですから、こうして思いきり遊ぶことが、主体的な食の充実にも繋がっていくといいなあと願いながら、日々遊んでいます。

前の記事へ

「砂場で川を作ろう! 隣ではラーメン屋さんオープン!」

「砂場で川を作ろう! 隣ではラーメン屋さんオープン!」

にじいろ保育園 三鷹牟礼

次の記事へ

「子どもたちが自分で“場づくり”できる環境に」

「子どもたちが自分で“場づくり”できる環境に」

にじいろ保育園 三鷹牟礼

にじいろ保育園

にじいろ保育園 三鷹牟礼